セクターローテーションについて
セクターローテーションとは
投資の世界で使われる戦術の一つです。
簡単に言うと「業界の出番が回ってくるのを狙って投資をする」方法です。経済は時々上がったり下がったりしますが、その中でいろいろな業界が活況を呈したり、逆に低迷したりします。セクターローテーションでは、このような業界の変化に目を光らせ、上手に投資先を切り替えることで、利益を出そうとするわけです。これにより、投資家は時代の流れに合わせて賢くお金を運用することができます。(あくまでも理想です。)
米国株式市場では、業界を11のセクターに分類しています。これらのセクターは、グローバル・インダストリー・クラシフィケーション・スタンダード(GICS)という分類基準に基づいています。セクターローテーション戦略では、これらのセクターを対象に投資先を切り替えていくことで、ポートフォリオのリターンを最適化しようとします。
11のセクターは以下の通りです。
- 生活必需品
- 情報技術(IT)
- 通信サービス
- ヘルスケア
- 資本財
- 一般消費財(必需品)
- 素材(基本素材)
- エネルギー
- ユーティリティ(公益事業)
- 金融
- 不動産
セクターローテーション戦略では、経済状況や市場環境に応じて、これらのセクター間で資金を移動させます。例えば、経済が成長し始めた場合、サイクリカルなセクター(経済の動向に大きく影響されるセクター)である消費財(耐久品)、資本財、材料(基本素材)などへ投資をシフトすることが一般的です。逆に、経済が減速し始めた場合、より安定したセクターである消費財(必需品)、ヘルスケア、ユーティリティ(公益事業)などへ投資を移動させることが考えられます。
投資家は、市場の動向や経済サイクルを分析し、どのセクターが今後パフォーマンスが良くなるか予測し、資金を投入することでリターンを追求します。
私が運営しているfullkabu.comでは、上記の11セクターを元に独自の計算式で現在の景気状況を自動表示させるようにしてます。今後、サイトの活用方法など含めて経済状況を観察しつつブログを更新していきます。