FullKabuのLv市場分析

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7月12日(水)過去1年間のLv市場分析

今回は過去1年間の中で現在の価格Lvを見てみます。
7月12日(水)を含めた過去5営業日までのLvでの市場を振り返ろうと思います。

11セクター

この表は、各11セクターの過去1年間の現在の価格位置(Lv)とその前日比(過去4営業日分)の変動を示しています。
この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

まず目立つのは、「通信サービス(XLC)」と「資本財(XLI)」のセクターがLv100で、過去1年間で最も高い位置にあるということです。
これは、この2つのセクターが堅調に推移していることを示しています。また、「一般消費財(XLY)」と「情報技術(XLK)」もLv99とLv98と、非常に高い位置にあります。
これらのセクターが好調であることは、消費者の支出が健全であり、テクノロジー関連の企業も引き続き好調に推移していることを示しています。

一方で、「生活必需品(XLP)」、「エネルギー(XLE)」、「ヘルスケア(XLV)」、「公益事業(XLU)」などのセクターはLv50以下と低い位置にあります。
特に、「ヘルスケア(XLV)」と「公益事業(XLU)」はLv35とLv19と、比較的弱い位置にあることがわかります。
これは、これらのセクターが一部の挑戦に直面しているか、他のセクターに比べて成長が鈍化している可能性を示しています。

素材(XLB)」と「金融(XLF)」、「不動産(XLRE)」はそれぞれLv81、Lv62、Lv57と中程度の位置にありますが、過去数日間の上昇傾向が見られます。
これは、これらのセクターが最近になって勢いを増していることを示しています。

これらの動きを踏まえると、現在の株式市場は、通信サービス資本財一般消費財情報技術といったセクターが引き続きリードしている一方で、
素材金融不動産といったセクターも上昇傾向にあると言えます。
一方、ヘルスケア公益事業など一部のセクターはやや見劣りしています。
これらの情報から、投資家は市場のどの部分に注意を向けるべきか、どのようにポートフォリオを調整するべきかについて洞察を得ることができます。

セクターローテーション

上記記載の11セクターを4つのステージに分け、経済ステージと市場状況を分析します。
それぞれの市場状況と経済ステージにおける過去1年間の現在の価格位置(Lv)と、その前日比(過去4営業日分)の変動が示されています。
この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

市場全体の平均価格位置がLv67である一方で、最も価格位置が高いのは「ステージ2」でLv93です。
これは、高金利と好況期が一緒になる環境での投資が、過去1年間で最もパフォーマンスが良かったことを示しています。
これは経済が好調で、金利が高いことが企業の収益を押し上げる可能性があるからかもしれません。

その次に価格位置が高いのは「ステージ1」でLv72です。
これは金利が低く、経済が回復期にある環境での投資が、堅調にパフォーマンスを上げていることを示しています。
金利が低いと、企業は安いコストで資金を調達でき、それが経済の回復を助ける可能性があります。

価格位置が低いのは「ステージ4」(Lv51)と「ステージ3」(Lv50)です。
これは、低金利と不況期が重なる「ステージ4」や、高金利と後退期が重なる「ステージ3」の環境での投資が、相対的に低いパフォーマンスを示していることを意味します。

 

カントリーETF
(国別の経済指標)

この表は、各国の株式市場の過去1年間の現在の価格位置(Lv)ととその前日比(過去4営業日分)の変動が見て取れます。
この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

ポーランド(EPOL)のETFが最も高い価格位置Lv100にあります。
これはポーランドの株式市場が過去1年間で最もパフォーマンスが良かったことを示しています。

次に高いのはイタリア(EWI)とアメリカ(SPY)で、Lv99となっています。
特にイタリアのETFは前日比で+9と大きく伸びています。
これはイタリアの市場が前日に比べて急速に価格を上げていることを示しています。

一方、マレーシア(EWM)のETFはLv7と、他の国々と比べて価格位置が非常に低いです。
これはマレーシアの市場が過去1年間で他の市場と比べてパフォーマンスが低かったことを示しています。

 

通貨/外貨

 

この表からは各国の通貨の過去1年間の価格位置(Lv)とその前日比の変動が見て取れます。

この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

英ポンド(FXB)とスイスフラン(FXF)のETFが最も高い価格位置Lv100にあります。
これは過去1年間でこれらの通貨が最も良好なパフォーマンスを示してきたことを意味します。

対照的に、中国元(CYB)のETFはLv12と最も価格位置が低く、日本円(FXY)のETFもLv24と低めです。
これは過去1年間でこれらの通貨の価格パフォーマンスが他の通貨に比べて弱かったことを示しています。

また、アメリカドル(UUP)のETFはLv33で、前日比で-10と大きく下落しています。
これはアメリカドルが前日に比べて急速に価値を下げたことを示しており、何らかの要因により市場のアメリカドルに対する評価が落ちている可能性があります。

逆に、オーストラリアドル(FXA)のETFは前日比+12と大きく伸びており、その価格位置はLv41です。
これはオーストラリアドルが前日に比べて価値を大きく上げたことを示しており、市場のオーストラリアドルに対する評価が上昇している可能性があります。

 

コモディティ

この表は、各商品(コモディティ)の過去1年間の現在の価格位置(Lv)と前日比(過去4営業日分)の変動を示しています。
この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

(PHO)のETFはLv100で最高の価格位置にあります。これはに関連する投資が過去1年間で最も良好なパフォーマンスを示してきたことを意味します。
これは世界的な水需要の増水資源の保全が注目されていることが影響しているかもしれません。

一方で、トウモロコシ(CORN)のETFはLv0という最低の価格位置にあります。
これはトウモロコシに関する投資が過去1年間で最もパフォーマンスが悪かったことを示しています。
トウモロコシの需給バランスや気候条件など、様々な要因によって価格が大きく影響を受ける可能性があります。

原油(USO)のETFはLv32という価格位置で、前日比は+5です。
これは原油の価格が前日に比べて上昇していることを示しており、エネルギー需要の増大や供給制約などが影響している可能性があります。

(GLD)や(SLV)のような貴金属のETFも比較的高い価格位置にあります。
これは、不透明な経済状況の中で、投資家たちが安全資産として貴金属に関心を持っていることを示しています。

以上のように、各種商品の価格位置を見ることで、世界的な供給と需要のバランスや、気候変動、経済状況など、さまざまな要因によって商品価格がどのように影響を受けているのかを把握することができます。

 

世界指標など

この表は、各指標の過去1年間の現在の価格位置(Lv)とその前日比(過去4営業日分)の変動を示しています。
この「価格位置」は、相対的な価値やパフォーマンスを示す指標で、Lv100が過去1年間の最高(強い)を示し、Lv0が最低(弱い)を示します。
空白は、価格Lvがわらなかったことを意味します。

ナスダック総合(^IXIC)と米13週国債(^IRX)は、Lv100で最高の価格位置にあります。
これは、テクノロジーセクターが活況を呈している一方で、短期の安全資産である国債も堅調に推移していることを示しています。
短期の国債が高い価格位置にあることは、投資家が一部のリスクを避け、安全な資産に資金を移動させている可能性があります。

それに対して、米ドル指数(DX=F)はLv0で最低の価格位置にあります。
これは米ドルが他の主要通貨に対して価値を失っていることを示しています。
米ドルの弱体化は、インフレの懸念や米連邦準備制度(Fed)の金利政策など、マクロ経済の要因により引き起こされている可能性があります。

また、ユーロ・ストックス50指数(^STOXX50E)はLv80の価格位置で、前日比+8と大きな上昇を見せています。
これは欧州の大型株が良好なパフォーマンスを示していることを示しています。

物価連動債 ETF(TIP)はLv12の価格位置で、インフレに連動した投資が相対的に低い位置にあることを示しています。
これは現時点でのインフレの見通しや期待が比較的低いことを示しているかもしれません。

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